オリジナルアニメーションで差別なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのオリジナルアニメーションで差別な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月10日の時点で一番のオリジナルアニメーションで差別なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.6 1 オリジナルアニメーションで差別なアニメランキング1位
スクライド(TVアニメ動画)

2001年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (1369)
7331人が棚に入れました
21世紀初頭の近未来、神奈川県の一部で突如、横浜を中心に原因不明の大規模な隆起が発生し、本土と隔離された半径30kmの『ロストグラウンド』と呼ばれる土地が誕生した。
日本政府によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人「インナー」と崩壊地区の住人「アウター」という特殊な二層社会が形成される。そして何時しかロストグラウンド生まれの新生児の中に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始め、能力を使った暴力や略奪を行う彼らは「ネイティブアルター」と呼ばれるようになった。
これに対して本土側はロストグラウンドにおける警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使いカズマは、HOLYに所属するアルター使い劉鳳と出会い、物語は動き出す。

声優・キャラクター
保志総一朗、緑川光、田村ゆかり、永島由子、山崎たくみ、倉田雅世、津久井教生、岩永哲哉、高田裕司、島田敏、西原久美子、白鳥哲、若本規夫
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

揺らぐ事のない信念・・・勝つのはオレだ!!【3.8】

物語:3.7 作画:3.8 声優:3.8 音楽:3.8 キャラ:3.8 【平均:3.8】                          (57.1)

ジャンル        :アクション
話数          :26話
原作          :矢立肇(漫画)
アニメーション製作 :サンライズ
監督          :谷口悟朗
脚本          :黒田洋介
キャラデザイン    :平井久司
音楽          :中川幸太郎
主人公声優      :保志総一朗(カズマ)、緑川光(劉 鳳)
OP           :「Reckless fire」作詞 - 酒井ミキオ / 作曲・編曲 - 鈴木Daichi秀行 / 歌 - 井出泰彰
ED           :「Drastic my soul」作詞・作曲・編曲・歌 - 酒井ミキオ

参照元        :Wikipedia「スクライド」

【あらすじ】
 大隆起現象から8年(5.1chDVD-BOX付属ブックレットでは18年)後、ロストグラウンドは日本においての完全独立自治領連(むらじ)経済特別区域と認定される。その背景には、ロストグラウンド生まれの約2%の新生児に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始めたということがある。彼らは「アルター使い」や「ネイティブアルター」と呼ばれ、その中でも特に暴力や略奪を行う一部は「アルター犯罪者」と呼ばれるようになった。これに対して本土側はロストグラウンドにおける武装警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使い・カズマは、HOLYに所属するアルター使い・劉鳳と出会う。 Wikipedia「ストーリー」より抜粋

【特徴】
①特殊能力、異能の力、バトル
②ライバル
③熱い

【長所】
①意識せずとも全身に力が入ってしまうバトル(熱さ)
②名台詞を聞きたい方に打って付け

【短所】
①キャラデザインから小物と分かってしまう回のバトルは緊張感が無い

【短評】
ネタバレレビューを読む 

【総括】
 物語があまり進展しない回もあるが、大きく進展する回もあり、更には物語に大きな山場もしっかり設けてあるので最後まで飽きさせず楽しめる作品だと思います。また、本作最大の魅力は長所①になります。気持ちが高揚するような熱い物語をお探しの方にはお勧めの作品です。



【思った事、及び蛇足】

以前まで「男なら一度は見ろ」的なタグがあって
どういう意味だろうと思っていたのですが観てすぐに分かりました。
この物語は
「男にはやらねばならない時がある」というような
非常に前向きな生き様を描いた物語だったのですね。
いや、前向きに超が付くかなw


一応男の端くれである私としては
主人公2人が互いに感じている事は十分共感出来ました。
私も仕事やら部活やらゲームなどで感じる事がありました。
絶対に負けねー根性と言うか
もっとポジティブに言うと
絶対に勝つ根性というか
この様な精神は勝負事の世界には絶対にある事だと思います。


例えば
スポーツなんかはそうだと思います。
勝つために勝負し
勝てば更なる高みへ。
負ければプライドはボロボロになり
悔恨の念に苛まれる。
しかし、本作の主人公2人はボロボロになりながらも
決して諦めませんでした。
理想を貫き通すという事が現実では無理に感じている私にとって
この2人は本当にカッコイイ生き様をしていると思います。
羨ましい。


●ストレイト・クーガー
彼もまた己の信念だけを頼りに生きる人物で
中々カッコイイと思いました。
私は第三の主人公だと思ってます。
それから早口なセリフ
お疲れ様でしたw


●スクライドはスポ根と似ている
スポーツと喧嘩が同じかと言えば違いますが
勝負という部分は同じ。
そう考えるとスクライドはスポ根物と同様の精神状態を描いた作品なのかなと思いました。


■追記
中盤で中弛みしている様に感じる事もあるかもしれませんが
終盤はしっかりと物語を纏めます。
それに一番熱いと感じるのも終盤です。
序盤で合わなかったらそれまでですが
中盤まで観たのであれば最終話まで観る事をお勧めしたいです。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 8
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

男って・・・ばかっ

理屈だけでは語れない、意地と意地を突き通した物語。

さて、十何年も前の物語だからあらすじなど投げ捨てよう。

だが、
だがな、
それでも、
オレは、
登場人物からフルポッコされようとも、

ネタで登場人物を紹介する!!!!!

✴登場人物✴
ネタバレレビューを読む
✳以上だ!✳

まだだ、まだこれからだ!

☆もしラノベか恋愛ゲームかエロゲだったら~名台詞編~☆
ネタバレレビューを読む
☆以上☆

ふっ、オレの感想を落としに落としたぜ!!
ここからが巻き返す、さぁオレの生きざまをとくと見やがれ!!!





この作品で印象に残ったことを言葉にするなら、
男、熱い、戦い、力、
孤独、欲、資源、差別、虐げる、
とかだろうか。

二人の対立を除けば、
虐げられる者たちの話がメインだが、
浅くも深くも多角的に見られる話だ。

例えば、日本国内に突如利用できる「かも知れない」資源が大量に存在したら、
治外法権、特別自治区の扱い、
戸籍のない人間、
特別な身体的特徴・能力、
武力の正当化、
などなど、

まあ新大陸でも発見したときみたいなことが問題として起こるでしょう。

個人でできること、できないこと、
国や地域や団体でできること、できないこと、
大雑把であれいくつかに触れている。


とか何とか言って、
やっぱり印象的なのは最後の戦い。
ネタバレレビューを読む
馬鹿じゃんよ~~~

やっぱり平和が一番♪

ん?
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/05
♥ : 9
ネタバレ

カリューム さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

熱き漢(オトコ)達のドラマを描いた、バトルアクションアニメ!!(少しずつ書き直し中)

放送当時は小学生だったので、殴り合いを観て引いてしまったりしました
しかし、年食ってから観てみるとかなり印象が変わりましたね
単純にバトルを繰り返しているようで、主人公たちの想いが真っ直ぐ切実に伝わってきました
特に、言葉より行動で表現してる部分が多かったのでそりゃ小学生には理解できない(笑)
結構演出が良いというか、堅苦しい設定とか物語じゃなくて、生きていく感じ!があらわれていたと思います

物語の舞台はロストグラウンドと呼ばれる大隆起地帯
そこに住み始めた人々は”アルター”と呼ばれる特殊な能力を身に付けた、といった世界観です
隆起地帯は出来てから20年ぐらいで、ほぼ荒野で一部分だけ都市ができている

物語の主人公は荒野に住む男、『カズマ』
彼はアルター能力を持ち、お金さえもらえれば喧嘩の代役やら、要人救出やらを請け負う「何でも屋」
そんな彼の元に”アルター犯罪者”を取り締まる特殊機関:ホールドがやって来たことで物語が始まります

そしてこの物語にはカズマと対になる主人公がいます
都市部の上流階級出身のアルター能力者、『劉鳳(りゅうほう)』です
ホールドが対アルター能力者部隊として組織したアルター能力者集団:ホーリーに所属する男です

出で立ちの異なる二人の男
そしてこの二人が出会い、闘うことになります

舞台設定は大体こんな感じですね
設定がきっちりしているし、わかりづらいことはないと思います
話の展開も分かりやすいです

このアニメの魅力は、キャラクターの『生き様』
アルター能力という稀有な能力を持ったばかりに、人々が、社会が、彼らを翻弄していきます
それでも自分の居場所を求めてがむしゃらに生きる姿が熱く、雄々しく、描かれています

基本は能力者バトルなのですが、各キャラの想いやドラマが物語の密度を保ってくれます
それとちょっとコミカルな雰囲気もあるので、完全シリアスという感じではありませんね

どんな方でも「このキャラ好き!」って感じのが見つかると思います
確実に男向けではありますが、主人公たちを見守る立ち位置の女性陣がいるので女性の方も観れるのでは?
それか、「男ってばか」と思いながら観ても面白いかも(^^)
実際作中で言ってるので


真っ直ぐで熱いバトルが観たい方!!
自分の居場所を掴み取る物語に興味がある方!!
おススメです(^^)b


ネタバレ
ネタバレレビューを読む

ちなみに好きなキャラはカズマ、いや劉鳳も捨てがたい。いや割とシェリスの後半の活躍が心に響いたし・・・いやいやうりざねも後半地味にかっこよかった。いややっぱクーガーの兄貴を差し置いて他のキャラなど・・・でもジグマール隊長も陰の功労者的な感じで思い入れあるし・・・割と無常の貪欲な性格も嫌いじゃなかったりして、

でもやっぱりカズマかな

投稿 : 2025/04/05
♥ : 11

82.6 2 オリジナルアニメーションで差別なアニメランキング2位
無限のリヴァイアス(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (965)
5835人が棚に入れました
2137年、大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、プラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所リーベ・デルタは何者かの襲撃によって制御不能になり、ゲドゥルトの海へ突入してしまう。しかしその時、リーベ・デルタ内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動した。教官たちは全員殉職し、リヴァイアスに避難できたのは少年少女ばかり487人。彼らはなぜか自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い、そして更には密閉された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡り少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく。

声優・キャラクター
白鳥哲、保志総一朗、関智一、桑島法子、丹下桜、氷上恭子、檜山修之

アラジン♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【ネタバレ有】 「100人中1人が“100点”をつける名作!」

 
 100人中90人が、80点以上をつける作品は、間違いなく名作と言っていいだろう。

 しかしこの作品は、100人中1人が“100点”をつける名作である!


 (言いたいことが伝わっていないかもしれないが…)、普通は(自分もそうだが)―、物語がしっかりしていて、作画が綺麗で、声優の声が合っていて、音楽が良くて、キャラクターが魅力的で…、そんな作品を高評価にする、そんな作品を名作だと思うのが普通だろう…。
 
 そういう作品が、“大勢の人”から“高い評価を受ける”タイプの名作だと思う―。


 しかしこの作品は、(1999年制作ということもあって)作画には時代を感じ…、声優も、個性と言ってしまえば聞こえはいいが、実際のところ、最近の声優陣との力の差を感じずにはいられない。
 それでいて、物語やキャラクターからは“鬱要素”ばかり感じるのだから、この作品を高評価にする人はそれほど多くはないだろう…。

 けれどもこの作品は、この作品の“本当の魅力”に気付き、キャラクターの“弱さ”に共感し、声優の
“実力不足からくるリアルさ”を感じた人たち…、
 そんな“少しの人達”から“最高の評価を受ける”タイプの名作である―。



 (この作品を観たことがない人にも分かりやすいように、順を追って説明すると)、まず最初に、この作品には、他の作品とは絶対的に違う魅力が“2つ”ある。


 1つは、(この作品を観たことがない人でも知っているかもしれないが)、ここまでキャラを…、観ている視聴者を追い込むか…、と言わんばかりの、究極的なまでの“鬱展開”である―。


 (以下、簡単なあらすじ) ―主人公・“コウジ”たちは、航宙士(こうちゅうし)の資格を取るために、宇宙空間内の航宙士養成所:“リーベ・デルタ”で訓練に励んでいたわけだが―、目的不明のテロリストの襲撃により、養成所内の教官たち(=大人たち)は全員死亡し、残された訓練兵(=子供たち)487名だけが宇宙空間を(何か月もの間)漂流することになる…、という物語―。


 とまぁ、ここまで書いただけでも、察しの良い人なら分かると思うが―、
 ―大人たちのいない世界で…、救助はいっこうに来ず(というか、救助が来るのかどうかさえも分からず)…、確実に食料は減っていき…、長い集団生活でのストレスや不安…、そして理由もわからないまま敵の攻撃にさらされていく日々―。

 そんな追い詰められていく少年少女たちの精神状態に比例して、乱れていく“リヴァイアス”(=子供たちが乗っている宇宙船)内の秩序―。

 そうしてあらわになる極限状態での“人間の本性”や、ただ生きるために必死で、汚い人間、自分勝手な人間になっていく子供たちの“人間的な生々しさ”が描かれ―、そこに究極的なまでの“鬱要素”を感じるのだろう…。


 とにもかくにも、観ていてこんなに気分が悪くなったことはない。
 (後述もするが)、この作品に登場するキャラクターの中には当然、普通の環境下においては、頼りになる人、観ていて好感が持てる人など、多少の困難なら乗り越えていけそうなメンツがそろっている―。

 それでも、この絶望的なまでの困難な状況下においては、誰一人としてまともではいられない―。
 
 そうして一人一人が、徐々に壊れていく姿は、とにかく生々しくて…、リアルすぎて…、そこに、どうしようもない絶望感が感じられ、途中、観ているこっちもおかしくなりそうな“鬱展開”へと、ただひたすら進んでいくのである…(この気分の悪さは、観てみないと伝わらないと思う…)。



 また2つ目の魅力であり、この作品の一番の魅力が、何といっても主人公たち、キャラクターの“心の成長”である。

 まず何より―、ここまで深く、人々の“心理描写”を掘り下げて描いた作品は他にないだろう…(少なくとも自分が今まで観てきた作品にはない…)


 リヴァイアス内に閉じ込められ、宇宙を何ヵ月もの間漂流する間に、様々な困難に立ち向かいながら、信じられないほど一人一人が成長していく…、わけだが―、
 ―この作品の良いところは(というか、むしろ観ているこっちとしては、それが逆に、メンタル的にきつかった理由なのだが…)、
 全てが終わる(=全ての困難が解決する)のが最終話の一つ前の25話であり、その25話までは(本当は、一人一人が徐々に成長しているのだけれど)、主人公たちが成長しているかどうかが観ていて分からない、ところにある。


 それほどまでに、リヴァイアス内の状態は最悪で、一人一人が壊れる寸前(もはや壊れていたと言っても過言ではないが…)だったということなのだが…、
 最終回を観てみると、いかに一人一人が精神的に成長したのか(特に“コウジ”と“ルクスン”)を痛いほど感じる。


 最後まで観た人は分かると思うが、この作品のキャラクターの中に“正解”はいない。誰一人として“完璧”ではない。
 そこからくる(なんというか)“アニメっぽくなさ”、より現実の人間に近い“リアルさ”が、この作品のキャラクターからは感じ、そこに今までのアニメ作品にないタイプの、キャラクター達の魅力を感じる―。


 主要キャラだけでも20人以上おり、準主要キャラも合わせると、何十人ものキャラクターが物語に関わってくる、“超キャラ重視”の作品なのだが―、

 ―その一人一人が、必ずどこかで観ていてイライラする行動や考え方をする。そして彼らのする試みの、大半が上手くいかない…(観ている途中で、何度好きなキャラが変わったことか…、何度そのキャラに辟易(へきえき)し、見損ない、イライラしたことか…)。

 なのでこの作品を、“作品やキャラのことを好きなまま”観終えるには、とんでもない“労力”というか
“精神力”がいる…(つまり、ほとんどの場合、必ずどこかでこの作品そのものや、登場するキャラが嫌いになる…)。


 それでも最後まで観て、振り返ってみれば―、好きになっているキャラクターが数えきれないほどいることに気付く―。

 この作品もいわゆる、“一人最高のキャラがいる”というタイプのアニメ作品ではなく、その作品内の
“キャラクターそれぞれにファンがいる”というタイプのアニメ作品である。  

 現にこの作品は、他の作品とは比にならないほど、主要なキャラが多い。
 そして最終的には、そのキャラ一人一人が、最高に素晴らしい、“限りなくリアルに近い”アニメキャラだということに気付くだろう。

 例えば、最終回において、「コウジとアオイ」、「コウジとイクミ」、「アオイとイズミ」、「ツヴァイの面々」、「ユウキとブルー」など、リヴァイアス事件のその後を、ほとんど描いていない(ブルーに至っては本人が登場すらしていない)にもかかわらず―、
 ―皆が再会したときの少しのやり取りですら、心にグッとくるものがある…(それくらい、初めは嫌いだったキャラが最終的に好きになってしまっている…)。



 だが、(ここまで書いてきて、急な方向転換だが)、勘違いしないでほしいのは、この作品は決して“鬱作品”ではない(“鬱要素”は感じるのに“鬱作品”ではない…、というのは矛盾していると思うかもしれないが、そうではない(理由後述↓))。

 むしろ、我慢して最後まで観れば、最高に気分が晴れた状態で、この作品を観終わることが出来るのである。


 最終的にそう感じる理由には、“普通のハッピーエンド”が、“今までで最高のハッピーエンド”に感じるほど―、
 ―物語の途中で、(キャラだけでなく、観ている自分の)心理状態が、深すぎる“底辺のメンタル状態”を経験するからだろう…
 (今から振り返れば、あの頃(=20話あたり)は地獄だった…。早く観終わりたいという気持ちと、もう観るのをやめようかという気持ちが入り混じっていた…)。
 
 だからこそ、観終わったとき、その“振り幅”で、“最高のハッピーエンド”だったと感じる―。


 つまりは、(これは自論だが)、この作品は決して、“アニメ鬱作品”ではない(現実に、病気としての
“鬱”で苦しんでいる人がいる以上、あえて“アニメ鬱”と言わせてもらう…)。

 この作品は事実、このサイトの成分としての“鬱アニメ”でも上位に来ている作品であり、作品内のリヴァイアス内の空気感や状況は、物語内の“キャラからすれば”鬱状態、鬱環境であったと言えるだろう。
 
 しかし、それが本当に“アニメ鬱”だと言えるのか…(と疑問を感じずにはいられない)。


 あくまで、(自分の中での)“アニメ鬱状態”とは―、その作品を観終わった後も、その作品が…、キャラが…、そのシーンが…頭から離れない―。観終わった後、他のことがやる気にならないほど、アパシー的なもの(=無気力さ)を感じてしまう―。

 それこそが“アニメ鬱状態”であり、そうなる作品が“鬱作品”だと思う。しかし、この作品にはそんなことはなく、むしろ観終わった後の気持ちとしては、全くの逆である。

 なのでこの作品が“鬱作品”かと言われると、ただ作中内の空気感がそうなだけであって、決して観終わった後、“アニメ鬱状態”にはならない…。つまり自分が思う“アニメ鬱作品”とは違うのである。



 …とまぁ、ここまでかなり高評価をしてきたつもりなのだが…、正直なところ、今まで観てきたアニメ作品とは全く違うタイプの―、自分の中の価値観や世界観を変えてくれた、“名作”だと思う…。

 総括としては―、
 ―1つの“大きな経験”が、一人一人の心を強くする、成長させる―。
 逆に言えば、口で何を言ようと、頭で何を考えようと、“経験”しなくては何も成長しない、強くはならない―。
 
 この作品は、そんなことを痛いほど感じさせてくれる、まさに人の心が成長するための“人生のバイブル”のような作品だと感じた…。

 (終)

投稿 : 2025/04/05
♥ : 13
ネタバレ

manabu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

『無限のリヴァイアス』にみる「鬱作品」と「秩序と現実」と「フランス史」についての考察

人間がもし秩序の無い閉鎖的空間に取り残されてしまったらどうのような行動を取るのだろうか。本作ではいつ終わるか分からない旅の中で織り成される人間模様の現実的な恐ろしさと残酷さを毅然と描写している。始めは穏やかだった人々の心境の変動は本作の醍醐味の一つであろう。群衆の狂気ともいえる情緒の移り変わりや主要人物達の葛藤を、二十六話をかけてじっくりと描き出している。艦内の秩序と統治方法の変遷は、まるで歴史の流れを見ているかのようだった。
また、本作は様々な人物が登場し活躍する群集劇である。登場人物の多様さと優柔不断の主人公が理由で、始めは余り感情移入することが出来なかったが、それぞれの人物の特異な背景を顧みると、少し遠くから眺め見る、客観的な鑑賞の楽しさがあった。

このアニメはもっと早くに見るべきだったと感じた。今まで私が敬遠してた理由は「作画の特性」と「子供が活躍するロボットアニメ」の二点なのだが、それらの苦手要素を凌駕する面白さであった。もしも同じような理由でこのアニメの視聴を避けている方がいたら、是非再検討を。「トラウマ」を考慮して、子供ではなく「大人」にオススメのアニメ。

■無限に続く秩序なき闘争状態
タイトルの「無限のリヴァイアス」は、ホッブズの「リヴァイアサン」が由来なのではないだろうか。ホッブズは人間が自然権を行使する自然状態は「万人の万人に対する闘争」の場であると表現し、平和と安全を達成するために人間は社会契約によって自然権を国家に移譲するべきだと説いた。そうしなければ、人々は永続的な危険と恐怖に苛まれると。そして権力の集合体である国家を指して、(怪獣)リヴァイアサンと呼んだ。タイトルの「無限のリヴァイアス」とは、「無限に続く秩序なき闘争状態」を言い表したかったのだろうか。

■「鬱作品」について ―「鬱と希望」と「秩序と現実」―
本作は「鬱作品」として周知されているが、本作には「鬱」に優る「希望」が包含されていると私は思う。それはこの作品の題材の一つでもあろう人々の成長物語に感化され共感を得たからだ。特に最終話の存在は鬱というより希望だと思う。寧ろ本作のモチーフであると言われる小説『蝿の王』の方が、悲惨な結末であったと私は記憶している。

この作品が鬱作品ではないと思う由縁はもう一つあり、私は今の現実の世界も「無限のリヴァイアスのようなもの」だと思う。
例えば日本。確かに日本は秩序ある安全な国だと評判だ。因みに「国」の存続に重要なのは「秩序」と「個人」の平衡だが、「力」がないと秩序は守れない。国内社会においては力は警察や裁判所などが有している。米国のように「個人」が銃を所持して自分の身を守る方法もあるけど、それは時には「秩序」を乱すこともある。そういった意味も踏まえれば、日本は世界の中でも「秩序」と「個人」のバランスが上手くいっている国だと思う。しかし日本でも殺人や暴行事件が全く無い訳ではない。それ故個々の事象に嘱目すれば、本作の人間模様も一概には「非現実的」だとは言えないのではないか。

また、国際社会においても同様なことが言える。殊に世界は「無秩序」だ。ヘドリー・ブルという人物が「主権国家から成る社会」の成立によって世界には一定の秩序が存在すると論じたが、世界には単一の中心的な権威が存在しないことは無視できない点である。それ故国際法を強制する主体は国際社会に存在しないし、国際司法裁判所の法的拘束力は「強制管轄権」を受諾した国にしか適用されない。世界の警察はいない。世界は未だ国家間の「力の体系」である。他国で不合理な出来事があったとしても内政不干渉の原則で我々は何も出来ないし現に何もしていない。国際連合は非民主主義的で、常任理事国は拒否権というあこぎな特権を有している。紛争、貧困、飢餓、テロなど、様々な悲劇もなくなる気配はない。世界は無秩序で暴力的で不条理だ。

所謂「発展途上国」でも同じだ。私は発展途上国で沢山の貧困者を見てきた。開発が原因で土地を追われ、物乞いをしながらも些細なモノを売って生活する人々。親に捨てられ住む家も靴すらもない子供たち、そんな子供たちも生きるために必死でなにか出来ることをして行動している。そんな世界では、鬱は死だ。鬱でゴロリと横になってる間に飢えで死ぬだろう。世界には彼らのような困窮な生活を過ごしている人が大勢いる。世界は不平等で残酷だ。

現実を見れば、世界なんてそんなものだ。世界は暴力と欲望と利己と不平等と言葉では言い表せないほどの卑しさで溢れている。そんな世界の中で、何かしらの「共通性」と「暴力」に拠って秩序は辛うじて保たれている。世界は「リヴァイアス」だ。この作品は鬱かもしれないけど、この作品の中の世界には鬱に優る希望がある。この作品を鬱だと思うことができるのは、相当幸せな生活を営んでいて、相当美しい世界を見ているのだろう。それを否定しないけど、この作品は現実に「当たり前に存在していること」を描いているにすぎない、ということだけは主張したい。

■フランス史との関連性と、統制する側の問題点
自学のために、無理やり「フランス史」を絡ませてもう少し考察
ネタバレレビューを読む

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/05
♥ : 24
ネタバレ

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

登場人物の中から1人を新入社員として採用するとしたら

途中からずっとそんなことを考えながら観ていました。
リヴァイアス艦内における、各人の行動を前提に、「総合職:採用1名」と仮定した場合、自分だったら誰を採用するだろうか、と。
つくづくイヤな視聴者だと思う。

結果は、ルクスン・北条の一択ですね。
正直スキルは足りないし、プライドだけは高い。それでも、誰かひとりを採用するとしたら、彼が群を抜いて高評価なのです。

足りないスキルは習得させればいいし、高すぎるプライドは打ち砕けばいい。教育でどうにかなる部分なんてどうにでもなる。

彼の長所は、そのずば抜けたストレス耐性です。
あそこまで完膚なきままに打ちのめされ、なお自分というものを見失わず、心が腐らず、折れず、目先のTodoに専心できる、あの鋼のマインド。
これは訓練だけでどうにかなるものではなく、ある種の、長年の環境によって培われた楽天家気質がなければ不可能なことです。
ポテンシャル採用させていただきます。

足を動かせない頭でっかちの参謀クンや、お勉強は出来るけどストレスに弱いユイリィ・バハナさんは採用見送り。生きるか死ぬかの状況で胸キュンを優先させちゃうほとんどの女性陣もアウト。弊社が求める基準には達していません。ましてや相葉ユウキなど論外。旅人でもやっててください。

途中までは、コミュニケーション能力に抜きん出たものをもつ尾瀬イクミも候補に上がってたんだがなあ。結局、セルフコントロールに難があることを露呈してしまいました。
次点は、ツヴァイの女性クルーのランかな。リーダー候補としては厳しいけど、ルクスンが他社に決まってしまったら、彼女を採ります。


という雑談はさておき。
本作は、あまりにも多くの示唆を含んだ歴史的名作といえるでしょう。漂流モノを扱ったアニメの金字塔と呼ぶにふさわしい出来。


●これは『蝿の王』か?

この手の「漂流物」で思い出すのは、なんといっても『ロビンソン漂流記』。日本では子供向けの印象がありますが、もともとは完全な大人向け作品です。そして、馴染みの『十五少年漂流記』。極めつけは、世界的な評価を受けたゴールディングの『蠅の王』でしょう。

では、『無限のリヴァイアス』は『蠅の王』なのか。

違うと思う。
というか、違うからこそ価値があると思ってます。

『蠅の王』における人間の暗部は、「無垢」というキーワードと結びついてはじめてその残酷さに表現力を持ちうる類のもので、本作のように、就職を視野に資格試験を受けるような、一定程度成熟した若者たちによる極限の人間行動とはだいぶ趣が違います。
本作には『蠅の王』におけるサイモンのような、無垢を武器に暗黒と対峙できる人物はでてきません。あえて言うならコウジがそれですが、彼は無能でも無垢でもありません。弟のユウキから無能となじられますが、わかってねーなー、て話です。

大事なのは、皆それぞれ、ある程度「オトナ」であり、人が打算で動く生き物ということを、少なくとも頭では理解しているということです。ポイント制が導入されたあとの乗組員の行動を見れば明らかでしょう。
であるからこそ、本作では、その前提の上での「秩序の立ち上がり方」という、より実践社会学的なアプローチに、その照準を定めることに成功しているのです。
もちろん、社会的動物としての人間の在り方と、それに対する極限状況下での例外、という点では『蠅の王』と共通していますが、その手のテーマはけっこうありふれてるからなあ…。特に新鮮味もないわけで。

どちらかというと、『カイジ』の地下施設のアレが、実はいちばんこの作品との接点が多いのではないかと思っています。
むしろ、キーワードは「囚人のジレンマ」じゃないかなと。それも、いわゆる「無限回繰り返し型」のジレンマ。宇宙空間をまるで囚われ人のように流されいく主人公たちを思うと、なおさらそう思えてくるのです。


●統治の根拠
ネタバレレビューを読む

などと、いろいろ考えながら興味深く観ておりました。


●総評

自分の居場所の確保とかカインコンプレックスとか、情報管理とか、もろもろヘビーなトピックがたくさんあって、切り取りだしたらきりがないですね。おそろしく濃密な作品です。

とりあえず観る価値のある作品でしょう。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 12

75.4 3 オリジナルアニメーションで差別なアニメランキング3位
クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1033)
5158人が棚に入れました
サンライズ×キングレコードによる本格オリジナルTVアニメーションシリーズ。クリエイティブプロデューサーに福田己津央、監督に芦野芳晴を迎え、濃度の高いドラマを送り出す。

主人公アンジュ(CV水樹奈々)を軸に描かれる、戦う少女たちの群像劇。

高度に進化した情報技術「マナ」を手にした人類は、その魔法のごとき力で、戦争、飢餓、汚染など地球上のあらゆる問題を克服。ついに平和で何不自由ない理想郷を手に入れた。「ミスルギ皇国」の第一皇女・アンジュリーゼ。彼女もまた、何不自由なく、民から祝福を受け、冠を戴くはずだった。しかし、彼女は己が「ノーマ」であるという事実を突きつけられる。「ノーマ」――それはマナが使えないイレギュラー、反社会的な人ならざる「モノ」。全てを奪われた彼女は、僻地の離島に隔離される。そこで待ち受けていたのは、戦いしか知らないノーマの少女たちとの出会い。変形人型兵器「パラメイル」のライダーとして、次元を超えて侵攻してくる巨大攻性生物「ドラゴン」を狩る日々だった。名前を奪われ、兵士となった「アンジュ」が、戦いの果てに見るものとは。信じられるものは、何か。手にするものは、何か。一人の少女の不屈の物語がいま、始まる。

声優・キャラクター
水樹奈々、喜多村英梨、田村ゆかり、桑島法子、石原夏織、小清水亜美、小倉唯、上坂すみれ、宮野真守、堀江由衣、本田貴子、ゆかな、渕上舞、豊口めぐみ、玉川砂記子、根谷美智子、鳥海浩輔、東山奈央、伊瀬茉莉也、山寺宏一、林原めぐみ、辻あゆみ、茅原実里
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

そしてBDーBOXが出される 死の第一中隊、残すはロザリーただ一人 しかし今度はモモカが!?

ついにロボアニメで主役を演じることになった我らが歌姫、奈々さん
これまで魔法少女、吸血鬼、プリキュア、女剣士、SAKIMORI、悪平等を演じた
これらを挟んでボーイッシュな小学生やドSな当主とかオペラ歌手とかグルメリポーターとかポケモンもやりました
しゅごキャラでもレイトン教授でも18禁原作ゲームでも歌姫をやりました

完全にオリジナルだから期待しています
それと公式HP見たんだけど、声優が豪華すぎるwwwやっぱりプリキュア率が高すぎる・・・もう一つのプリキュアオールスターズがここに在る
ロボ搭乗した声優も多いんだよね

とうとう奈々さんのシングルは30枚目となる
ED歌ってるのはさやかちゃんか

ノーマ's
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魔法使い's
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ロボアニメは本当に声優を無駄遣いしてらあ
この世界は
魔法使いが人間であり、ノーマが化け物という
だが互いに人間だ。なぜ格差が生じる?なぜ生まれる?
化け物=悪ということは無い。他の世界なら裏を返せるからだ
この世界は疑問が多すぎる

前半 まずは足掻け
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後半 歌姫は世界破壊に挑む
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21話 last party 前哨 生き残ったことを後悔させたる!!
死亡フラグは自然に立てるもの、なのは劇場版1がベストの例
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22話 Necessary(必要な) 歌:奈々さん’s1軍(フェイト・萌香さん・緒方理奈・つぼみ・小夜・リコッタ・七海・翼さん・安心院さん)みんなでアンジュに捧ぐ
他の声優でもメジャーなら1軍、マイナーなら2軍に分けてみようか?
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23話 last party2 アンジュ、髪少し伸びてた。女だろうと撃っていいのは...
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24話 last party3 ライバルとの果て
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25話 こんな面白いB級アニメがあったんだ... また刻むin the final
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2016年にはサラ子がプリキュアとなり
2017年にはまさかのナーガが(宝塚出身の人がなるのはほぼ奇跡に近い)
そして2018年
クリス&ヒルダがプリキュアとなり
残すはロザリーただ一人...
しかし2019年まさかモモカが...!
「ちきしょー!ありえねー!」
また数年後飛んで、2021年、今度はヴィヴィアンの母さんが...!

エンブリヲの敗因は
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そしてこの変態神は今、無惨に転生しているとは思ってもいないだろう、アンジュ...
しかし、無惨はエンブリヲよりも弱い...
そして時は流れ2025、鬼滅もラストステージへ

投稿 : 2025/04/05
♥ : 45
ネタバレ

北山アキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

B級の楽しさを詰め込んだアニメ

総評
特に1クール目はネタやエロだけで語るにはもったいないほどドラマ性が高く、秀逸です。
2クール目はドラマとしての地下水脈は枯れてきますが、
それでもテンポは落とさずエンタメに徹しているので楽しめます。

第25話(最終話)ネタバレレビューを読む

第24話「ブリヲは結局何したいの?」
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第23話「生き急いでるのかな?」
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第22話「だって、忍者だから」
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第21話「なぜ、そこまで私を拒絶する?あの男か?」
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第20話「タスクに嫉妬するブリヲ」
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第19話「神は求められるから存在できる」
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第18話「ガチ過ぎてちょっとひくわというブーメラン」
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第17話「サリアの成長」
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第16話「ふつうの友情ものになるわけがない」
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第15話「ラッキーバナナ」
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第14話「夢有羅布楽雅(ラブホ)炎上」
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第13話「畳み掛ける力業」
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第12話「差別の構造」
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第11話「シンフォギア…だと?」
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第10話「クソ正直な人たち」
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第9話「それぞれの贖罪」
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第8話「息抜き回どころか、とても重要なヒルダ回だった」
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第7話「中間管理職の憂鬱」
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第6話「悲劇の喜劇性、反転する世界」
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第5話「島編 ver.To LOVEるーラグーン」
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第4話感想「主役の株が下がるほど、作品の株が上がる」
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第3話感想「女が髪を切ることの意味」
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第2話感想
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1話目を観て
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投稿 : 2025/04/05
♥ : 22
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

島送りの半ケツ!?

ドラゴンと戦うロボ物らしいけど…

マナという魔法の力により表面上は平等で平穏な世界の皇女様が
自らも忌み嫌うマナを持たぬ異端者ノーマの身に墜ち島送りになってしまうスタート。

貴族階級あったら格差あって平等じゃない気もするけど…まぁいいか。
平和な世界に見えて実は歪んでるって設定は色々と含みがあって面白くなりそうです。

アバンでは尻出してトランスフォーマーのバイク版に乗って歌って、ライトな物語かな?
なんて思ってたんだけど、初っ端からズドーンと重い枷つけて落としてくれました。
私の大好きな映画『グラディエーター』を少しばかり彷彿させてくれています。
今は正気すら保てない状態の皇女ですがその這い上がりっぷりが楽しみです。
上手く掴んでくれたので期待しつつ観ていこうと思います。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※2話感想ネタバレレビューを読む

※3話感想ネタバレレビューを読む

※4,5話感想ネタバレレビューを読む

※6話感想ネタバレレビューを読む

※7話感想ネタバレレビューを読む

この世界の形を少々【予想】ネタバレレビューを読む

※8話感想ネタバレレビューを読む

※9話感想ネタバレレビューを読む

※10話感想ネタバレレビューを読む

※11話感想ネタバレレビューを読む

※12話感想ネタバレレビューを読む

※13話感想ネタバレレビューを読む

※14話感想ネタバレレビューを読む

※15話感想ネタバレレビューを読む

※16話感想ネタバレレビューを読む

※17話感想ネタバレレビューを読む

※18話感想ネタバレレビューを読む

※19話感想ネタバレレビューを読む

※20話感想ネタバレレビューを読む

※21話感想ネタバレレビューを読む

※22話感想ネタバレレビューを読む

※23話感想ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/05
♥ : 44

77.0 4 オリジナルアニメーションで差別なアニメランキング4位
イヴの時間(OVA)

2008年8月1日
★★★★☆ 3.9 (924)
5056人が棚に入れました
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。そこに集う様々な人間やアンドロイド達との関わりの中で、それぞれが少しづつ影響を及ぼしあい、変わっていく。やがてそれは、外の世界へもかすかな、しかし確実に波紋を広げることとなる。

RickyJP さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

AIを考えることは、自分を考えること

一話約15分、全六話の非常に短い作品です。
大雑把に紹介すると人型アンドロイドが実用化され、家政婦や食料生産などの労働力として浸透しつつある世界で、
主人公が家のアンドロイドの行動ログを取ると命令や普通の行動とは関係のない場所に通っていることがわかり、
主人公がその場所にいくと、そこはロボットと人を区別しないカフェでした。
アンドロイドは見た目は人と違いはないのですが、本来頭上にリングがあるのですが、カフェではそれがありません。
そのカフェで人間のように振る舞うアンドロイドやカフェにいる人間や友人とともに、
アンドロイドとは何か?を考えて行きます。

この作品の好きなところは、例えばこの世界において社会問題となっている、
「ドリ系」と呼ばれるアンドロイドに依存する人々、逆にアンドロイドを奴隷のように使う人など、実用化してからそこまで成熟化していない段階のため様々な問題が浮き彫りになり始めている世界観が非常に面白いです。


本題に入ると、アンドロイドと人の違いってなんだと思いますか?
勿論心臓や脳といった「ハードウェア」的な違いは言うまでもありませんが、
感情や仕草、表情などの「ソフトウェア」的な面ではどこが違うのでしょうか?


私観ですが、人とAI、どちらも生成メカニズムがあり、電気的なものである点で、ほとんど違いはないと思います。
しかしそれは「個」での話です。相手が絶対に自分に危害を加えないとわかっている我々人間はアンドロイドに対して純粋な愛を育むことが出来るのか?という点においては非常に厳しく、強い依存心などからやはり少し歪んだ愛情になる可能性は高いと思います。
しかしそもそも恋愛には依存という面は強弱の違いはあるもののそういった要素もあるので一概に人とアンドロイドとの本当の恋愛は存在しないとも言い切れません。

このように、アンドロイドや人工知能を考えることは今の人間、自分たちを考えることなのです。
ただアンドロイドには絶対的なルール(ロボット三原則や主人の命令)があり、それを破ることはないように設定はされているはずです。
その点人間は犯罪を犯したり、論理的思考から外れた行動をすることがあり、やはりどれだけ人口知能が進化しても違いが完全になくなることはないでしょう。

だけれども、そうしたどうにもならない違いは人種、宗教など現代社会においても多く存在しています。
だから、その違いとどう向き合うか、どうやって付き合って行くか、それを考えることは我々人類における永遠のテーマなのだと思います。


随分とスケールのでかい話をしてしまいましたが、以下はこの作品を見た高校生の感想です。
サミィかわいいよサミィ。あんな可愛かったらみんなドリ系になっちゃうやん。
作中はエロもグロもないのでそこまで描かれてないけど、やはりセクサロイドとしての機能を持つアンドロイドもいて、ちょっと良いなあと思ってしまった自分がいる。
食料自給率や労働力不足の問題はロボットで解決できてる感じだけど、
少子化は加速しそうだな...w

しかし自分が生きている間にここまでアンドロイドが人間と見た目的な差がなくなる時代は来るのかなあ。
来て欲しいけど来ちゃ行けない気がする。


エロもグロもほとんどなく、淡々と進んで行きますが、毎回しっかりテーマのような話の骨があり、テンポもいいので非常に完成度が高いです。
この先この手の問題は度々浮上してくることになると思います。様々なロボットが生まれ様々な価値観が生まれつつあるこの時代に、是非色んな人にみて欲しい作品です。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 3
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

奇才・吉浦康裕→「よし!本気で売れそうなアニメ作ったろw」

【レビューNo.15】(初回登録:2023/1/8)
2008ー2009年で公開されたWebシュートアニメで全6話の作品。
(1話15分程度で最終話のみ30分)

(ストーリー)
「未来、たぶん日本“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”
(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。」

主人公リクオの自宅にもアンドロイドのサミィがいて、普通にロボットとして
家事に従事していた。
ある日リクオはサミィの行動記録に不審な点があることに気づく。そんな彼女
を探ってみると、彼女はひそかに喫茶店「イヴの時間」の常連客となっていた。
この店では「人間とアンドロイドの区別しない」というルールがあり、それに
従いここでは普段は無表情なアンドロイド達が、人と交わり感情豊かな人格を
現し人間らしい振る舞いをしていた。
この光景に戸惑いつつも、この店での様々な出会いや人間とアンドロイドを取り
巻く社会情勢との狭間で、リクオはサミィとのかかわり方を見つめ直していく。

(評 価)
ネタバレレビューを読む

吉浦康裕は前作「ペイル・コクーン」で「商業アニメ」としてはデビューしているのですが、
この作品はまだマニアックすぎるというか・・・
そういう意味では、本作は「一般受けするようかなり寄せてきたなあ」って印象ですね。
(自分を捨て媚びているという意味ではなく、上手くバランスを取ってきたなと)
これまでの自主制作からチーム体制で臨み、初のシリーズ作品として制作された意欲作。

【追記】
「ペイル・コクーン」レビュー投稿、「商業アニメ」のくだりはそちら参照

投稿 : 2025/04/05
♥ : 9

MmmM さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

タンパク質は金属です。

日本人の歌手"KOKIA"さんの「ありがとう」という歌を若干想起させる内容でした。


舞台が明確に日本というのがこの作品が訴えかけるものに対して、一つの強力なバックアップになっていると思われます。
アンドロイドという"機械"に対して、必要以上の思い入れを持つ・あるいは周囲がそう捉える=「ドリ系」という明確なラベリングで済まされる。
貼られたラベルが違えば「自分と違う」「自分には理解できない」ものに対しての畏れを安易に誤魔化せる。
ラベルの下にはあまりにも多種多様のタグがぶら下がっていても、覆い隠せる。

お店にキープしたボトルのようなものでしょうか。
コニャック、スコッチ、色々なお酒の瓶が並んでいるが、どれにも違うタグがぶら下げられている。同じメーカーの同じ銘柄でも、全てのボトルは別のもの。
タグの名前欄に書かれた名前。山田さん、田中さん、一条院さん・・・
最後にお店に来た日。
瓶に書かれた落書き。
落書きが気に入ったのか、同じボトルに何枚もぶら下がる最終来店日タグ。
ボトルにぶら下げられているタグは「個性」なのです。
それらを全て「ウイスキー」「それ以外」というどちらかのラベルが覆い隠している。

そんなラベルを少しずつ剥がして、下に埋もれていたタグを見つけていくきっかけになるのが『イヴの時間』。


ボトル=人間と例えていましたが、これをボトル=ハウスロイドとするとどうでしょう。

機械に個性。
極端に言えば人間なんかタンパク質の塊なのに個性がある。
タンパク質の塊ごときが個性を持てるのなら、あまりに高度なテクノロジーに支えられた金属の塊が個性を持つのはさして不思議でもない話。
普段は機械を装っていなければならない、ハウスロイドというラベルに覆われたタグ付きの金属。
窮屈なラベルを外し、気兼ねなくタグを見せられる。褒められたら隠さずに喜べる場所が『イヴの時間』。


デフォルメされ過ぎない人物と写実っぽい背景を組み合わせた色彩豊かな絵柄+中途半端にSFっぽさを感じさせる音楽でボトル達の触れ合いが描かれている、素晴らしい作品でした。
何気に各話の区切り方も絶妙で、オープニング・エンディングの映像が、音楽でいうなれば盛り上がる直前に入れられる無音部分のように感じられ、これはこれで必要な要素と思えるので劇場版の方のレビューを書くのがためらわれます。

演者の方々に関しては、世界観を阻害されることは全くなかったのでこの評価です。
構成に関しては合間に匂わされる背後関係をもっと掘り下げて欲しかったという贅沢な不満が残ります。
キャラクターに関しても同様です。


血液型にまで及ぶラベリングの大好きな日本人がこの作品を見ると、そうでない人よりもさらに思うところが多くなるかと。

少なくとも自分の血液型を知らない私にはそう思えました。



スッキリしない長文な上になんかレビューっぽくないですね。すみません。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 12

64.4 5 オリジナルアニメーションで差別なアニメランキング5位
BEM(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (126)
408人が棚に入れました
湾港都市「リブラシティ」。政治・経済・文化の中心であり、街の“富"が結集した「アッパータウン」と、汚職や犯罪に溢れ、人々がお互いを疑い合わざるを得ない「アウドサイド」、その両エリアを分かつ巨大な運河と、一本の「橋」。これらにより構成される、まさに人間の“差別意識"が顕在化した様な街である。そんな「アッパー」から「アウドサイド」に赴任してきた、若き女性刑事・ソニアは、数々の事件を追う中で、人間を守るために戦う、醜い姿の3人と出会う。彼らは一体何者なのか・・・?妖怪人間3人は、それぞれの思いを抱えながら、正体を隠し生きていた。人間に仇為す悪を倒すことで、人間になろうとする「ベム」、人間に憧れ、人間と同じ学校に通い、人間を理解することで、人間になることを目指す「ベラ」、人間や世間に達観し、冷めた様子でゲームの世界に没頭する「ベロ」。彼らはいくつもの事件や、人間たちとの触れ合いの中で、傷つき、悩む。人間のために戦っても、その醜い姿から、決して人間に受け入れられることはない…。そんな3人を探す1人の存在がいる。リブラシティを裏で牛耳る「見えざる議会」を操り、ベムたちを確保しようとする彼女の目的は果たして?

声優・キャラクター
小西克幸、M・A・O、小野賢章、内田真礼、乃村健次、西山宏太朗、斉藤壮馬、諏訪部順一、小野大輔、坂本真綾
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

9話は良かったけど、全体としては中途半端な所も〈最終話まで視聴・追記あり〉

2019年夏アニメ。
「妖怪人間ベム(1968年版)」の最新のリメイク作品。
これまでに製作されたどのリメイクともずらした要素を入れてきた印象。


【1968年版(初代)、2006年版、実写ドラマ版について】
何かの参考になるかな?と思うので、簡単にまとめてみます。
このシリーズには「人間とは何か」という命題は常についてまわります。ベム達が人間になる方法を見つけることもあるけど……。
気になる作品があれば是非見て欲しい。作品の狙いに共感できるとどれも面白いものですよ。
ネタバレレビューを読む


【今作】
ネタバレレビューを読む

【9話視聴時点での感想】
ネタバレレビューを読む

最後に、ソニアの潔癖さと愚直さが超可愛い!と言っておきますw(2019.9.27)


【最終話まで視聴したので追記】
作品が作品なのでラストはこうなりますわな。


【良かった点】
ネタバレレビューを読む

【気になった点】
全体的に中途半端な要素が多かった気がします。
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【雑感】
そういえばお約束のネタバレレビューを読むが今作はなかったですね。
京アニの一件に配慮したから(4話も2週遅らせましたし)だと思いますが、少し珍しい一作になったかも。
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(2019.12.8)

投稿 : 2025/04/05
♥ : 23
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

正義の妖怪三人組

昔のアニメのリメイクみたいですね。オリジナルってどんなのかとネットで画像を見てみたんですが、結構おどろおどろしい感じで、キャラも良く言えば一度見たら忘れられない濃いキャラでした(゜o゜)
なんか夢に出てきそうな感じです(-_-;)それと比べるとこの「BEM」はスタイリッシュというか、だいぶおしゃれな感じになってます。これを見ても夢に出てこないので安心ですね(*^_^*)でも昔のが好きな人はコレジャナイって感じなんでしょうか?
最終話まで見ました。人間の悪さ、愚かさを知っていてもなお人間が好きで人間になりたいと願うベムたち。そんなベムたちを嘲笑うかのように卑劣な人間たちの行為が繰り返されます。
ベムたちのように思えなくて孤独で人間を憎むベガとの対比も良かったですが、もっとベガについて深く掘り下げて欲しかったです。
個人的にはマッド博士の改造人間たちの話じゃなくて、普通の人間の犯罪者たちとベムたちを絡ませたほうがヒューマンドラマとして良くなった気がします。
以下、各話のレビューです。

1話。ネタバレレビューを読む
2話。ネタバレレビューを読む
3話。ネタバレレビューを読む
4話。ネタバレレビューを読む
5話。 ネタバレレビューを読む
6話。ネタバレレビューを読む
7話。ネタバレレビューを読む
8話。ネタバレレビューを読む
9話。ネタバレレビューを読む
10話。ネタバレレビューを読む
11話。ネタバレレビューを読む
12話。ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/05
♥ : 19
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ベムベムハンターとは関係ない

1話感想ネタバレレビューを読む

2話感想ネタバレレビューを読む

3話感想ネタバレレビューを読む

6話までの感想ネタバレレビューを読む

最終回感想・総評(これだけ見ればいいかも)ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/05
♥ : 14
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